この画像はサウナとは一切関係ありません。また、ネコをサウナに入れることは絶対におやめください。 |
「サウナなんて大嫌い。熱くて息苦しいくて苦痛しかない。」
周囲にそう公言するほどサウナ嫌いだった私が、一ヶ月ほど前からサウナにどっぷりとハマッています。
どれくらいハマッているかというと、週3回ペースで通っちゃうくらい。
そして一度行くと5時間6時間当たり前に入り浸っちゃうくらい。
サウナ嫌いから一転、なぜ私がサウナ大好きへ変貌を遂げたのか、その経緯を皆様にお伝えしたいと思います。
きっかけは一ヶ月ほど前の休日。
用事と用事の間が4時間ほど空いてしまい、一度家に帰るほどでもないし、でも時間潰すにはちょっと長いな、と困っていました。どうやって時間つぶししよう。
そんな時私の目に飛び込んできたのが三ノ宮にある「神戸サウナ&スパ(以下、神戸サウナ)」の看板でした。
我らのパラダイス。ああパラダイス。 |
当時の私はサウナ嫌いだったので
「まあ温泉でも入ってゆっくり過ごすか」
程度で神戸サウナにチェックインしたのです。
そう、それが楽園への入り口だとも知らずに。
チェックインを済ませてロッカーキーをもらい、脱衣室で着替えて早速浴室へ。
まずは頭や体を洗います。お風呂に入る前に体をキレイにするのは公衆浴場のマナーですよねー。
そして温泉へ。神戸サウナは浴室内のど真ん中にどーんと大きいお風呂があります。
「ハンガリアンバス(大浴場)」 ※神戸サウナさんのHPより拝借 |
丸い形の浴槽はかなり大きくゆったりと入れます。
真ん中からはブクブクと泡が出ています。
浴室の奥側は壁がなくオープンになっており、水風呂や露天風呂が見えます。
そのため開放感があり、いい感じにリラックスできます。
「来て良かったなー。気持ちいいなー」
などとご満悦だった私ですが、んー、そろそろ体が温まってきた。もう十分だ。
時計を見ると、まだチェックインしてから1時間しか経っていません。
うん、あと3時間もある。
せっかく来たんだから、ここで最後まで時間潰したいよなーと考えていたら、ふと思い出しました。
ここは「神戸サウナ」だと。サウナが売りなんだと。
せっかくなんだからサウナに入らないと損なんじゃないか、と。
まあ時間もあることですし、嫌いだけど入るかってことでメインサウナに入りました。
メインサウナ。※神戸サウナさんのHPより拝借 |
しかしここのサウナにはタオルが敷き詰められていません。
よく見ると入ってすぐの所に正方形のタオルが山積みにされています。
これを自分で取って座るところに敷くのです。
タオルが敷き詰められている場合は他の人が座った可能性がある所に座らないといけないので、ちょっと気持ち悪いですよね。
その点、この「自分で敷く方式」は常にキレイなタオルに座れるので気分的にいいですね。
しかもおしりが熱ければ2枚重ねて使用することもできます。
上の段は熱そうだったので下の段に大人しく座ります。
「こんなに熱く息苦しいのに、なんでみんなサウナに入るんだろう」
などとネガティブなことを考えながら我慢していたのですが、よく考えるとサウナ好きの人は必ず水風呂に入りますよね。
私も何度かチャレンジしようとしたのですが、足先を浸けたとたんに
「こんな冷たい水に入れるわけないじゃん」
と諦めていました。
しかしサウナ好きの人は「サウナは水風呂とセットだからいいんだ」といいます。
「よし、いつまでも水風呂から逃げず、勇気を振り絞って水風呂に入ってみよう。」
サウナの苦痛に耐えながら私はそう決心しました。
ある程度汗をかいたのでサウナを出て、かけ湯で汗を流します。
そして水風呂へ…。
怖い。コワイ。ツメタイ、コワイ。
小動物のようにビクビクおびえながら水風呂に足を入れます。
その瞬間の苦痛と言ったら…なんという冷たさなんでしょう。
この世の物とは思えない冷たさ。さっきまでサウナで「熱い、熱い、苦しいよう」などと言っていたのが吹っ飛ぶ冷たさ。まだサウナの熱さの方がマシだと思えるほどの冷たさ。
※この時点ではまだ両足首までしか水に浸けていません。
いつもはここで挫折して水風呂から出ます。(というかまだ入ってすらないけど。)
しかしこの日の私は違いました。
「逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。」
どこかで聞いたことのあるフレーズを心の中で連呼しながら、私はゆっくりと水風呂に入っていきました。
足首からふくらはぎ、太もも、おしり、腰、おなか、胸、肩、そして首。
とうとう恐怖に打ち勝ち、ズッポリと水風呂に入ることに成功した私。
その瞬間です。衝撃を受けました。
まず首まで入ってしまうと、それほど冷たさの苦痛がないこと。
いや、むしろ苦痛というより冷たさが心地よく感じる。
サウナで火照った体から水風呂へ熱が伝導していく感覚を肌や体内で感じることができます。
少しのぼせた状態から体がどんどんリセットされてスッキリしていく感覚。
これは今までに味わったことのない感覚です。
強いて言うなら、真夏の暑い日に外を歩き回って汗だくの時、クーラーがガンガンに効いている建物に入った時のあの気持ちよさ、ありますよね。
あれを20倍くらいにしたような気持ちよさ、爽快感が「サウナ → 水風呂」にはあります。(20倍の根拠は特になし。うん。)
初めての水風呂にもかかわらず私はウットリとしながら2分ほど入っていたでしょうか。
そして人目もはばからず、無意識につぶやいていました。
「これか…」と。
しばらくして「ハッ」と我に返った私は、水風呂にずいぶんと長く入っていたことに気づき、ゆっくりと出ました。
あまりの衝撃にまだボーッとしていたのですが、サウナ好きのこんな名言を思い出します。
「サウナと水風呂を3回ほど繰り返すのがいいんだよねー。」
もう私に選択の余地はありません。
水風呂から出た私は何の迷いもなくサウナの扉を開け、中に座ります。
そしてここで第二の衝撃を受けます。
水風呂で肌が冷やされているためか、これまでのようにサウナの熱さを「苦痛」とは感じなくなったのです。
いや、むしろこの熱の刺激が肌に心地いい…
これまでジリジリと肌を責めてきた熱が、こんなに爽快な感覚に変わるとは…
しかも急激な温度変化のためか、サウナに入った瞬間から汗がどんどんでてきます。
気持ちいいくらい体中を汗が覆い尽くしていきます。
一回目のサウナはなかなか汗がでず10分ほど我慢していたのですが、今回は3分で汗だくです。
いい感じに汗をかいてサウナを出、かけ湯で汗を流し、再び水風呂へ。
足を浸け、ゆっくりと体を沈めていきますが、最初のような苦痛はありません。
そして首まで浸かって「むふー」とご満悦。
また1~2分ほど堪能してから出て、再びサウナへ。
こうして20分ほどの体験を境に「サウナ嫌い」から「サウナ大好き」へと変貌を遂げたのです。
サウナと水風呂を3セット堪能した私は体を拭き、神戸サウナに備え付けの部屋着に着替え、階段を上って-レストランのフロアに行きました。
そこに置いてあるリクライニングチェアにドッカと腰を下ろし、ビールを注文します。
生大です。大です。 |
そしてしばらく休憩した後にまたサウナと水風呂を堪能しに行くのでした。
するとどうでしょう。残りの3時間はあっという間に過ぎ去り、気づくと予定の待ち合わせ時間10分前なのにまだお風呂に入っているというギリギリ感。「もうこんな時間…。出たくない…。」
そう思わせる魅力がサウナにはありました。
そんなこんなですばらしいサウナ。大好きなサウナ。ぜひ皆様にもご堪能いただきたい、と願っております。
これからしばらくは「サウナシリーズ」でブログを書いていきたいと思います。
あー、サウナのこと書いてたらサウナ行きたくなってきた。