iPad miniを買って気づいたこと

左がiPad（第3世代）、右がiPad mini。見た目にはそれほど小さいようには見えないが、持ってみると軽さにビックリします、ホントに。

iPad miniが「発表」された後、私の元には多くの

「あれどうですか？買いですか？」

といった相談が寄せられました。

「コンサルの仕事をしているとはいえ、iPadのコンサルではないんだけどなー」

などと考えつつも、iPhoneやiPadが大好きな私に皆さんが聞きたくなるのは当然のこと。
しかしそんなキラキラした目で質問を投げかける皆さんに私は鉄槌を下していました。

「あんなのダメですよ！今はiPhoneもiPadもRetinaっていう高精細なディスプレイなのに、iPad miniは違うんですよ。ライバルのNEXUS 7とかより値段も高いしスペックも負けてますからね。まあ軽いのは軽いんで、手軽に使いたいなら買ってもいいんじゃないですか？」

スゲェ上から。
まずiPad miniに対して上から。そして質問していただいた方に対しても上から。
ダメ、絶対。
iPad miniに対しては最悪いいけど、せっかく信頼のもと質問いただいた方に対してはダメ、絶対。
ただ、別に質問いただいた方をバカにしているわけでもなんでもなく、この時は素直に

「用途にもよりますけど、miniより普通のiPadの方がいいですよ」

という気持ちで話してたんです。
そこまで言わせるくらいRetinaディスプレイは私にとって貴重で重要な要素だったんですね。

ですから当然、私はRetina対応のiPad miniが発売されるまで買う気はありませんでした。
そんな私の揺るぎない決心を揺るがしたのが、J社のTさんと職場の先輩のMさんです。

まずTさんと「iPad miniは買いかどうか」
ということでメッセージをやりとりした際、「買いじゃない」ことを伝えるためにいろいろ調べてたらなんだか自分が欲しくなってきたこと。

「やだあたし、もしかしたらiPad miniのこと…好きなのかな…でもいまAppleで予約したら2週間後だし、あたしそんなに待てないし…」

って思春期の初恋ばりに頬を赤らめていたら職場の先輩Mさんが

「ヨドバシカメラは全然在庫あるらしいよ」

って、「初恋の相手はもしかしたら自分に気があるかもしれない」って言われるくらい衝撃的な事実を伝えられて。そうなったらもう行くしかないって。

ドラマでいうと

「初恋の人とすれ違い続けてもう諦めようとしたら、実は自分のこと好きってことが分かって、でも1時間後に初恋の人は海外に行ってしまうと。でも今空港に駆けつけたら間に合うかもしれない、と。」

そんな緊迫した状況に近いロマンスが、この既婚者のさえない男に舞い降りてきたんですよ。

2012年11月2日。iPad miniの発売日。
9時20分の段階で私はなぜか職場ではなく、梅田のヨドバシカメラにいました。
予約はしていません。もしかしたら間に合わないかもしれない。でも相手が自分のことを好きだと知った以上、ここに来ないわけにはいかなかったんです…。そして私は…間に合った！

とうとう買ったよ。この箱はすぐに捨てたよ。

てかiPad mini、白の32GB以外は全部在庫ありました。うん。たっぷりあったのね。

「仕事さぼってiPad mini買いに行ってんじゃねぇよ。お前怒られろ！」

って思ってる方が結構いらっしゃると思いますけど、私のボスは懐の深さがハンパじゃないんですよ。
もうね、マリアナ海溝より絶対深い。なんだろう。「無知の知」より全然深い。
だからその辺りの倫理的な問題はとりあえず忘れて、私のiPad miniレポートを読んでいただきたい。とにかく私のレビューを参考にしていただきたい。

では無駄話はこれくらいにしておいて、iPad miniを買って気づいたことをどしどし書いていきたいと思います！

片手で持っても全く苦にならない軽さ。これが一番の魅力だ！

1. 軽さ
   これはまず最初に感動しました。
   とにかく軽い！
   iPadだってがんばってはいるんですけど、やっぱり片手で持つには重いですからね。そのiPadの半分以下の306gです。
   もうこの重さなら読書は全く問題なし。恐らく女性でも大丈夫でしょう。
   しばらく使っているうちに
   「あーん、これこれー。このくらいの軽さが良かったのー！」
   って言いたくなる、いい軽さ。最初なのに言っちゃいますけど、この軽さが私の中ではiPad miniを「買い」だと思わせる一番の要因だと思っています。
   iPadは初代から持ち歩いていますが、とにかく重いのが負担になっていましたからね。
2. 薄さ
   「おいおい、iPhone4Sより薄いじゃん。ぺらっぺらじゃん！」
   っていうのが机に置いた時の感想ですかね。薄い。技術スゲェな！って感じです。この薄さも結構重要で、軽さと相まって持ってる時の「負担感」が軽減されている感じがします。当然カバンに入れたときにこの薄さが本領発揮するでしょう。
   とにかく「この薄さによくこの技術を入れたな」と感心すること間違いなしです。
3. 解像度
   はい。これが当初「買いじゃない」と言わしめた原因ですから、正直私は満足してません。
   ただし、これは条件付きです。
   私は紙の本を裁断・スキャニングして電子化する、いわゆる「自炊」をしているのですが、自炊した本（PDF）を見るのは、やはりRetinaディスプレイのiPadが最高です。これは絶対ゆずれません。
   「文庫サイズ」の本を自炊したPDFをiPad miniで見る分には大丈夫ですが（それでもRetinaに比べるとダメですけど）、それより大きい本となるとやっぱりボヤッっとした感じがあります。Retinaがくっきりキレイに見えすぎるので、どうしても比較すると劣ります。まあ見られないほどのレベルではないんですけどね。
   ただし、最近スタートしたAmazonのKindle系の電子書籍なら全然問題ありません。
   自炊のPDFはあくまでスキャニングした「画像」のようなもの。それに対して電子書籍はテキストデータですので、フォントの大きさや行間などを自由に設定できます。
   もちろんPDFよりテキストデータを表示させた方がくっきりキレイに表示されることは言うまでもありません。
   電子書籍を読んでいるときはiPad miniの軽さも相まって、快適すぎて本の内容が頭に入ってこないほどです。（本末転倒）
   まあでもやっぱり値段が高くても良かったからRetinaディスプレイのiPad miniを出して欲しかった、これが偽らざる私の本音です。
4. Wi-Fi
   まだ初日なのでハッキリしたことは言えませんが、iPad miniのWi-Fiって確か早かったはず。でもなんかネット見てても引っかかる感じがして、とてつもなく遅いんです。
   AppleのHPにこんなことが書いてあったの。
   
   「先進的なWi-Fiテクノロジーが内蔵されています。
   iPad miniは、これまでのどのiPadと比べても最大2倍速い先進的なWi-Fi接続機能を内蔵しています。2.4GHzと5GHzのデュアルバンド802.11n Wi-Fiとチャネルボンディングに対応し、ダウンロード速度は最大150Mbpsに達します6。（簡単に言うと、毎日する様々なことで圧倒的な速さを感じられる、ということです）」
   
   これはね、結構致命的ですよ。
   ちなみに私は職場、WIMAX、自宅と三種類の環境でネットを試しましたが、どの環境でもなんかだ引っかかる感じで異常に遅かったです。
   今私の中で一番不満なのがここです。元々は解像度に不満があったのに、今は完全にこっちになっちゃってます。
   このネットの遅さがなぜなのかは全く分かりませんが、OSのアップデートで対応できるなら出来るだけ早くして欲しい。っていうか、他の人もそうなのか知りたい。
   この件についてはもうちょっと調べてみます。
   
   「そんなのお前だけだ！」
   って言われても辛いし。
5. 動作速度
   まあまあサクサクです。
   今のところネット以外は不満なくサクッと動いてくれています。
   NEXUS 7なんかと比べるとスペックは低いようですが、そんなこと気にさせないほどにサクサク動いてがんばってると思いますね。
   あえてRetinaにしなかったことでサクサク感とバッテリー寿命、軽さなどをクリアしたことくらい、知ってますよ、私は。へへへ。

まだiPad miniを手にして12時間も経っていない、ましてや午後から怒濤のように、午前中を取り返すかのように修羅のごとく仕事をしていた私ですから、iPad miniのことを熟知したワケではありません。

まあ買おうかどうしようか迷っている方の参考になればと思い書きましたので、また気づいたことがありましたら報告させていただこうと思います。

最後に写真を交えたコメントをご覧ください。

フタをパカッと開けると早速でてきたiPad mini！おおう、ちっちゃいぜ！

iPad miniの下には付属品が入ってるぜ。

やっぱりこれ。この軽さ。そして薄さ。これだけで値打ちあるぞ！

左がiPad mini。右がiPad（第3世代）

初期設定が終わった後の最初の画面。

（追記）

iPad mini Smart Coverのレビューはこちらをご覧ください。

3週間使った感想はこちらをご覧ください。